spell or spelling?

こんにちは。英語教室MAGICの綿貫りえ子です
今回はing形にまつわる話をいくつかします。

「綴り」のことをスペル(spell)と言っているのをよく聞きますが(なぜだか英語教育に関わる方々まで)、
名詞形のspellには綴りという意味はありません。

正しくはスペリング(spelling)です。動詞のspellには綴るという意味がありますからその動名詞形ですね。

ですから綴りを知りたいときには"How do you spell ~?”と聞いてください。
spellには、呪文という意味がありますから、"Tell me the spell.と言ったところ"Bibbidi-Babbidi-Boo!"と返された!
という話もあります。気を付けましょう。

あとよく間違えて使われているのが、「ウオーミングアップ」(warming up)

こちらは正しくはwarm-up(名詞形)です。

最後にソーシャルデイスタンスについてです。

social distanceという言葉はもともと、心理的な距離を示す言葉として(黒人などとの接触を回避する現象)使われていました。

それに対して感染拡大予防のための物理的な距離、ということでsocial distancingがその後使われるようになりました。
(動詞のdistanceをdistancingと動名詞にすることで、(社会的)距離をとること、という意味になります)

しかし日本ではなぜか意味の違う方が定着してしまいましたね。

ちなみにWHOはこの二つの違いをはっきりさせるため、後者を
physical distancing(フィジカル デイスタンシング)にしました。(ここでも動名詞が使われています)

今回の話と直接の関連はありませんが、先月末に出かけた京都龍安寺のpond(鏡容池)がとても奇麗だったのでご覧ください。

下に見える空は池に映っているものです。
京都市内で外国人はほとんど見かけませんでしたが、新幹線はほぼ満席で人出が戻り嬉しく思いました。

2021/11/22