Lift me up,Daddy!

こんにちは。英語教室MAGICの綿貫りえ子です。

今日のタイトルは、NHK朝ドラ、カムカムエヴリバディ2月28日放送最後のカムカムイングリッシュで紹介された英語のフレーズです。

子供を"高い高い"している親子の写真とともに、日本語で「たかいたか~い!」と出ていました。

なるほどね、と思いました。

日本語では一言でその状況を表す事が出来るところ、英語では
主語(この場合命令形なのでyouは省かれてますが)、
動詞(lift ~ up 持ち上げる)、
目的語(me ぼくを)
できっちり表現するのですね。

ちょうど昨日読んでいた本(「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」金谷武洋著)で、

日本語では主語も目的語も
「言いたいときに言えばいい」ものだが、英語の方はそれを
「必ず言わなくてはならない」とか、
日本語は「この私が~する」という文よりは
「そういう状況である」という言い方を好む、
ということを読んだばかりだったので、ぴったりそれが当てはまる例だったのです。

日本語は共感の言葉、英語は自己主張と対立の言葉だとこの本の著者は結論づけていますが、
たしかに
「高い高い」
には親子が一緒に楽しんでる一体感が感じられますが
Lift me up、Daddy.
だとお父さん持ち上げる人、私持ち上げられる人となり二人は分断されているように感じます。

使う言語が違うと見える風景、感じ方もだいぶ違ってくるのだな、と改めて思いました。

またそのようなことを知ることが語学を学ぶうえでの醍醐味でもあるように思います。

2022/3/1