新中3生の受難

こんにちは。英語教室MAGICの綿貫りえ子です。

昨年8月から通い始めてくれた当時中2の生徒を見て分かったことですが、新中3生は今までよりかなり英語に苦労しているのではないかと思われます。

平均点を下回る状態で通い始めたK君ですが、文法云々以前に、文頭を大文字で始める、文の最後にピリオドを付ける、疑問文にはクエスチョンマークを付ける、といった基本的なことが徹底されていませんでした。

これらのことは中1のはじめのうちに覚えるものですが、特に理解力に欠ける生徒さんでもないのになぜそうなるのか不思議でした。

ある時彼との会話の中で原因が分かりました。中1の始め2か月程学校が休校だったのです。その間はパソコンで教育委員会が作った授業の動画を見ていただけで、それも同じものが流れるだけだったりしたそうです。

学校が再開してからは一気に中1の内容を終わらせたようなので、かなり端折った授業をするしか無かったのではないかと思います。
一番大切な時期にこのような状況になってしまったことは気の毒としか言いようがありません。

その上、指導要領改訂により中2の一学期には不定詞が終わり、今まで中3の始めに学んでいた現在完了も三学期に終わらせる、というスピードです。

単語も高校レベルのものだったのが出てきたりしています。ホントに大変だろうな、と思います。

幸いK君は時間はかかりましたが、ようやく分かるようになってきて、中2の学年末テストでは平均点を上回りました。
英語は特に積み重ねの大事な教科なので、分からなくなってしまってから成果が出るのにどうしても時間がかかります。
もしお子様が英語でお困りのようでしたら、是非早めの対策をご検討下さい。

2022/4/24