受動態について(文法編)

こんにちは。英語教室MAGICの綿貫りえ子です。

今回は受動態について文法面から思うことを書きたいと思います。
中学で文型(SVOC)を教えなくなった、と聞いてからしばらく経ちます。
これにより、もっとも弊害を受けているのが受動態の理解ではないでしょうか。
主語・目的語という用語抜きにどう受動態を教えるのか、と思ってしまいます。

現在の教科書では、「~される」という時に使う、と意味から入り、文法用語を使う代わりに「動作の行為者」「話題の中心」「する側」「される側」といった言葉で説明しています。

実際によく使われる受動態の訳は必ずしも「~される」ばかりではないことを考えると、基本的に「する側」「される側」の関係さえ抑えていれば、形から入って、主語・目的語を使って教えた方がずっと理解しやすいのに、と思います。

中学生の生徒に聞くと、授業では目的語とか使っている、と言うので、やっぱりね、と思いました。
文法用語を使わずに言葉を平易にすることで、かえって理解を妨げることになっていないか、と危惧しています。

2022/5/31