時と場所

こんにちは。英語教室MAGICの綿貫りえ子です。
明けましておめでとうございます。
2023年初めての投稿は、副詞の「時」「場所」についてです。

先週の中学生クラスの助動詞の英作文で、
「明日のロンドンの天気はどうでしょうか」
を生徒が二人揃って、
How will the weather be tomorrow in London?
と書きました。
日本語の順番通りに書けばそうなっても仕方ないところはありますが、英語を見ると不自然です。
英語では時と場所の副詞が並ぶ場合、原則「場所」+「時」の順番だからです。
ですから正解は
How will the weather be in London tomorrow?
となります。

わざわざそこが出来ているかを確認させるために上記の問題があったとも思えず、日本語での順番はどうなのだろう?と私なりに考察してみました。

日本語では時と場所の順番はその時強調したい方が先に来るだけで、それ以外ではたぶん英語のような原則があるわけではないと思います。
それでも、新聞の記事の書き出しなどを見ると、日付、時刻、地名の順で圧倒的に時が先に来るケースが多く、私もその方が自然な感じがします。

和製英語のTPO(Time,Place,Occasion)でも時が先ですし、5W1Hを思い浮かべても、「いつ」「どこで」の順で覚えたように思います。

ちょっと面白いことがあったのですが、手元にある英文法の参考書の「場所」「時」を表す副詞の項目を確認したら
*「場所」と「時」の副詞を同時に用いる場合は<場所+時>の順になる。
とあり、例文が次のようにありました。
They arrived here yesterday.

ところがこの例文についていた訳がなんと
「彼らは昨日ここに着いた」
で英語と逆の<時+場所>の順でした。
ここでなぜ筆者が時を先に訳したかは疑問ですが。

それくらい日本語では時+場所なので、英作文する際は意識して<場所+時>にする必要がありますね。
ただ実際入試や定期テストなどで、どれくらい厳密に見るところなのかはわかりません。

今年も教室で教えながら気付いたことなどを中心にブログに綴っていこうと思います。
皆様にとって何か一つでも面白い!と思っていただけるものがあれば幸いです。
I wish you have a great year!

廓信寺(北浦和)の紅梅(1月8日撮影)
2023/1/25