何にチャレンジする?

こんにちは。英語教MAGICの綿貫りえ子です。
進路が決まる春になると、○○にチャレンジする、という言葉を口にしたり聞いたりする機会が増えますね。
ここで気を付けないといけないのが challenge という英語の使い方です。
名詞のchallengeには挑戦という意味がありますが、動詞として使う際には注意が必要です。
日本では、英検一級にチャレンジする、というようにチャレンジする対象(目的語)は物や事柄ですが、
英語では
I challenge you to a game of tennis.(テニスの試合であなたに挑戦する)
のように、チャレンジする対象は人(あるいは集団、組織)が普通です。

そして、動詞 challenge の第一義は「○○に異議を唱える」なので、
目的語には、権威・法律・規則・意見・前提・決定などがよく入ります。

ですから日本で言うような、○○にチャレンジする、と言うにはchallengeは不適切!ということになりますので、
I want to try ~やI am going to try ~で始めて、~のところにチャレンジする内容の動詞を入れて下さい。

目的語に人が来るか物かが来るかで日本語とは違う単語に appreciate(感謝する)とrob(力ずくで奪う)があります。
日本では感謝の対象は人のことが多いので Thank you.と同じように
I appreciate you.
と言うと
「貴方が居てくれることに感謝します」
というような意味になってしまう、とネイティブから聞きました。
appreciate の感謝の対象は物ややってくれた事柄なのですね。

また、大学受験によく出るrob の目的語は人(または銀行、店)です。
「彼は私の財布を奪った」は
He robbed me of my purse.
と me を忘れないでください。


さて、新学期まであと少し。
What are you going to try this coming spring?






2023/2/23